■サロベツの由来
サロベツはアイヌ語の「サル・オ・ペツ」葦(アシ)原を流れる川が 語源とされています。
* 葦(アシ)とは、低層湿原に群生するイネ科の植物です。

■サロベツ原野
悠久の時を経てなお力強い大自然の姿を見せるサロベツ原野。 北海道の最北端に広がる2万3000haもの広大な湿原は「利尻・ 礼文・サロベツ国立公園」に指定されています。湿原の中央に 位置する原生花園では、初夏から秋にかけて、ツルコケモモや ヒメシャクナゲ、鮮やかな黄色をしたエゾカンゾウや可憐な紫 のエゾリンドウなど、約100種にも及ぶ湿原植物や花々が 壮観。一面の花のじゅうたんが、訪れた旅人をやさしく包み こむことでしょう。

サロベツ原野

■サロベツ原野の現状
あまりにも広大な泥炭地は、主とする酪農業にはやっかいな もので、近代化農業が始まると共に各地で大規模な農地開発が 行われ、泥炭地の排水やサロベツ川のショートカットなどで 湿原の水位が次第に低下していきました。
また、公園内の地下水路も変化が観られ、泥炭地が乾燥化し はじめ、西側からササが侵入してきました。
そこで、1983年から環境庁ではサロベツ湿原の保全事業の 研究と対策を引き続き実施しています。

■利尻礼文サロベツ国立公園

利尻礼文サロベツ国立公園

昭和49年(1974年)に指定された、日本最北端の国立公園。利尻・礼文 の2島と、稚内の抜海(ばっかい)から稚咲内海岸、さらに豊富・幌延 の1市2町にまたがるサロベツ原野を含みます。北海道屈指の雄大な 自然景観、動植物とのふれあいに魅せられ、訪れる人があとをたちません。
■サロベツの魅力
雪解けの音でネコヤナギが目を覚まし、そしてフクジュソウや エゾエンゴサクなどの草木たちがつぎつぎと目覚めサロベツの 原生花園は5月から9月中頃まで花は絶えません。
湿原では、低層・中層・高層湿原の花たちが咲き分かれ、原始 砂丘林内では山地性の花たちが、海岸線には秀麗な山容を誇る 利尻富士を背にエゾカンゾウやエゾスカシユリなど、500種を 越える草花たちが咲き誇りまた、野生の宝庫としても知られて います。
このようなサロベツ原野は植物に優しく、鳥や動物たちを育み、 私たちにやすらぎを与えてくれます。
利尻・礼文・サロベツ国立公園 (環境省自然開発局)